弦の押さえ方2
実際に音を鳴らすときに注意すること
「弦の押えかた、手の形はOKなはずだ…でも演奏がどうしても素人っぽくなる」というあなたにワンポイントアドバイス!
まだ初めて間もないというかたも、ぜひ理屈を理解して欲しいポイントがあります。
まず、三線の音は単音で一つずつ音を鳴らしていきます。
なので、工工四どおりに1個ずつ弾いていけばいいんですが、指を押えて鳴らすときにコツがあるんですね。
それは…
余韻をつないでいく弾き方をする
ということです。
んんっ、ちょっとわかりにくいですかね。
ある音、例えば「乙」の音を出すと、その音の長さは数秒余韻があるはずです。
三線の上手な人はその余韻をうまくつないで、音にとぎれのないように演奏しています。
実際にはどこを気をつければよいかというと…
次の音にいくまで、できるだけ指を離さないようにする
これを意識するんです。わかりますか?
- 例)合、乙、老、〜と西洋音階のド、レ、ミ〜のように弾いていく場合
「合」は開放弦なので、バチの使い方さえ気をつければ綺麗に余韻が続きますので、問題ありませんが、
「乙」から「老」にいくときに、乙を押えた人差指を老を鳴らす直前まで、できるだけ、離さないようにします。
次に老を鳴らして、すぐ押えていた中指を離すのではなく、四の音を出すと同時に離すくらいの気持ちで、押さえます。
以下、四、上、中〜と弾いていくときも同じ要領で弾いていきます。
動画で説明しています。
理屈は理解できました?ちょっとわかりにくいと思いますので、動画をあわせてご覧ください。
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運指の際の指の形
運指(指を動かしていくこと)の際には下の写真のような指のかたち、開きになります。
「乙」から「老」にいくときは、できるだけ人差指が長く押えられるように意識すると、左の写真のような指の開きになります。
ここで、指が届かない〜、指の小さい私にはとうてい無理〜と心配しないでくださいね。
あくまで、イメージでかまいません。
指を早く離さないようにイメージするだけでかまいません。
それだけで、音が綺麗につながるはずです。
実際、私も演奏の時には、右の写真のように離れているものですから。
次に、中指から小指と指を動かす際の指のかたちをご覧ください。
左の写真は中指のみ(中の位置)を押えた状態で、右の写真が小指を押えた(低い尺を押えた)時の状態です。ポイントは中指をずっと押えたまま、小指を押えるところです。
もちろん、無理に中指を抑え続ける必要はないのですが、慣れてくると、中指が支点になる感覚になります。
下の写真は小指で高い尺を押えたときの状態です。
ここが一番むずかしいと思います。
ここも中指を支点にずっと押えたまま、小指に移ります。
高い尺は遠い位置にあるので、案外手の大きい私でも少しだけスライドします。(人によってはスライドなしで押える方法もあります。)
その時に、中指を押えたままスライドするのがミソです。
難しいポイントなので、初心者のかたはたいていココで音が途切れてしまいます。
マスターするためには?
以上、このページで理解したことをマスターするためには、意識して練習するしかありません。
その際に注意するのが、運指の練習のときに意識することなんです。
工工四を見て、曲を覚える作業と同時では、意識があちこちに飛んでしまいます。
フォームや指のかたちを確認して、音をしっかり綺麗に出すことを意識して指を動かす練習をしましょう。
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