中位のポジション
中位のポジションについて
左手全体の位置に「中位」(中部位)のポジションというのがあります。
まずは動画をご覧ください。
わかりました?
普通のポジション(私はニュートラルのポジションと言ってます。)から左手全体を下にさげて弾くことがあります。
中位(中部位)のポジションといいます。
- 老、中、六のポジションを人指し指で
- 低い尺、七のポジションを中指で
- 八のポジションを小指で(※もしくは薬指で)
押さえるポジションです。
中位より下は小指ではなく、薬指を使って演奏する人もいます。
下のポジション表で確認してみましょう。
さらに写真で構え方をご覧ください。
左手をスライドさせるようにして下方へおろします。
左手の形自体はあまり変えることなく、そのままスライドします。
どんな時に使うのか?
決まったルールはないのですが、「八」のポジションを使用するときに、この中位にすることが多いです。
そうすることによって演奏がスムーズになるからです。
なので、「八」が出てきたら中位で弾いたほうが弾きやすいのではないかと推測して手全体を動かします。
「えっ推測!?」、そうです推測です。
ほとんどの工工四にはどこで、中位に移るのかが示されていません。
当店で初心者の方へよくおすすめしている「楽しい沖縄三線教室」という教則本(工工四)は丁寧に、”指の位置で中位を使用するということが示されています。
工工四の左側にある○に囲まれた小さな漢数字で、一の指(人指し指)、二の指(中指)、四の指(小指)を使いますよ、ということが示されています。
この部分が中位を使うところです。
左の写真は『島唄』のサビの部分です。
また、どこでニュートラルに戻るかは、「乙、上、五」のポジションを目安にします。
「乙、上、五」は必ず人差し指を使いますからね。
中位に移るときの注意!?
ニュートラルの位置から、中位に移るときにコツががあります。
動画でも説明しましたが、
- △中位に移るときは点から点に移るのではなく(棹から手を離さない)、
- ◯線をイメージして棹から手を離さないようにスライドするようにして手全体を動かす
のがコツです。