弦の結び方
Contents
弦の替え時は?
- 切れた時
- 音質が低下したと感じるとき
三線の弦は消耗品とお考えください。
使用していくうちに、勘所の部分やバチを当てる部分が擦れて毛羽立ってきます。そのような状態になると、音がこもったり、ビビリ音の原因となる場合がございます。
基本的には、弦が切れた時に交換すればよいのですが、音質をよい状態に保ちたい方は、こまめに交換するとよいでしょう。音がシャキッとしますよ。
尚、交換する場合は、三弦とも替えたほうが音のバランスがよくなります。
もちろん、気にならなければ、一弦だけ替えるだけでもかまいません。
弦の結び方・スタンダード
弦を糸掛の輪の裏から通す
指に巻きつけるようにして輪をつくる
弦の先を折り曲げる
弦の折り曲げた部分を輪の下からくぐらせる
弦を引っ張り上げ輪の部分を締め付ける
ここで一気に引っ張り上げないのが綺麗に結ぶコツです。
完成の形
最後に弦の先を切って整えたら完成です。
弦の結び方・二重巻き
読んで字のごとく、上のスタンダードな巻き方を二重にした巻き方です。
形が崩れにくく、締め付けも強いので解けにくい巻き方です。
最初からこのやり方で覚えてもいいかもしれません。
二重に巻きつけて、一つ目に作った輪の下に弦の折り曲げた部分をくぐらせる
余分な部分をカットして形を整える。
弦をカラクイに巻きつけていく
弦をカラクイの穴(1ミリほどの穴)に入れ、巻きつけていくときのコツについて説明します。
まず、一方の手で(ここでは左手)で弦をピンと伸ばして持ちます。
こうすることによって取り付ける際に糸掛けが外れたりせず、取り付けやすくなります。
また、弦をピンと伸ばす際に弦のネジレがないか確かめます。
次に、もう一方の手で(右手)で弦の先端を持ち、針に糸を通す要領でカラクイにあいた1ミリほどの穴に弦を通します。
下の写真のようにして持つのが基本の持ち方になります。
カラクイの穴に弦を差込む際には、あまり弦が突き抜けすぎないようにしたほうが綺麗に巻きつけることができます。
弦を入れたら、右手でカラクイをまわし、それと同時に左手で弦を手前に引っ張ります。
この弦を手前に引っ張るというのが、弦を巻きつけていくときのコツです。
動画[三線の弦を巻きつけるコツ]
※動画の最後、中弦に巻きつける際にまっすぐに巻きつけると説明していますがセンターより左斜めに巻き終えるほうが止まりやすいです。
カラクイに巻きつける際に巻きつけ方が重要です。こちらのページも合わせてご覧ください。
張り替えたあとは?
張り替えたばかりの弦は調弦をしてもすぐに緩んでしまいます。
最初にある程度手で伸ばしておくと調弦が比較的はやく安定します。
弦を伸ばす→調弦する→弦を伸ばす→調弦する
を繰り返します。
一週間ほどは調弦してもすぐに緩んだりすることがありますので、本番直前の弦の交換は気をつけましょう。