声楽譜について

声楽譜と弦楽譜について

工工四にはもう慣れましたか?

あの漢字の楽譜が独特で、生理的に受け付けないとい人もいるかもしれませんね(笑)

さて、工工四には、「”弦楽譜”」と「”声楽譜”」というものがあります。

弦楽譜

声楽譜

※声楽譜も三線の勘所で示されています。

当店では「楽しい沖縄三線教室」という教則本をよくおすすめしているのですが、その理由には、古典、民謡、ポップスとバランスよく曲が載っているということもありますが、この「声楽譜」がついているということも大きな理由です。

実は、(主に民謡、ポップスの)工工四には、この「声楽譜」がついてないものがほとんどです。

琉球古典音楽や伝統的な民謡を学ばれている人は、しっかりと記号の意味や使い方を理解する必要がありますが、独学で、楽しみで、三線をやっているという方は、なんとなく、必要なだけ、理解できればいいかなと思います。

動画をご覧ください。

※動画中の安里屋ゆんたの例は、上の工工四の写真をご参照ください。

ズレに注意です!

動画で説明しているように、「島唄」のように、”三線の音にあてて歌う”ものは、弾きやすいし、歌いやすいかと思います。

が、”声楽譜と弦楽譜にズレがあるもの”は、ちょっと難しいですね。

いわゆる、三線を弾くと、歌が歌えない、または、うたを歌うと、三線の手が止まる、という状態になってしまいがちですね。

安里屋ゆんたは、だいたい三線の音にあてるようにして歌いますが、多少三線の音と声がずれているところがあります。

わかりやすい例でいうと、ハヤシの「カヌシャマヨー」のところ。

三線の音   四 中 上 ”老” 四
↓                    ↓
声の音程   四 中 上 ”上” 四

このようにズレがあることによって、表現が豊かになり”味のある演奏”となります。

くれぐれも、三線の音に引っ張られないように歌いたいものです。

 

メロディーのガイドとして声楽譜を使う

歌い方(節回し)がわからないというときには、「声楽譜」を三線で弾いてみるとよいでしょう。

つまり、声楽譜をメロディーのガイドとして使うのです。

また、歌なんて歌わない、三線の音を奏でるだけでいいというのも、三線を楽しむうえではありだと思います。

その場合も、この声楽譜をうまく利用してメロディーを演奏するとよいかと思います。